イギリスGP / 決勝

MotoGP

ドライコンディション。ヤマハのバロスは、午前中のフリー走行にてクラッシュ。手の甲を痛めた為、決勝レースは欠場となった。


10番手スタートの宇川は、スタート直後の混戦から弾き出される格好で転倒コースアウト。激痛に腕を押さえる姿が、8耐を断念した去年の二の舞か? と思わせるも、レース後の経過報告によれば「特に異常なし」とのこと。

レース運びは、ポールシッターのビアッジがそのまま先導した。セテ、カピロッシと続いて、スタートで出遅れ気味だったロッシが他者を抜きながらこれを追走。2周目にカピロッシ、3周目でセテを捌きつつ、早くもビアッジの背後へとピッタリ食らいついた。

ビアッジ・ロッシ・セテのRCV勢の後には、ヤマハメランドリドゥカティカピロッシが殆ど差なくこれに続く。僅かに離れて続くチェカまでが、4周目時点でのトップ集団を形成した。

が、5周目。バックストレート後のシケイン入り口にて、メランドリがフロントからスピンアウト。自身はグラベルで止まったものの、マシンは滑ってシケインをショートカット。出口を塞ぐ格好にてM1が横たわった。間一髪、この難を逃れたカピロッシ以下だったが、結果としてトップ3台に大きく差をつけられることとなった。

8周目辺りまでは、3台によるトップ争いとなっていたレースだったが、それが終わる辺りから、セテが前2台のペースに付いてゆけず。以後は、ビアッジ対ロッシの直接対決となった。

ホンダは、今節からサテライトチームに1台ずつ、03年型のフルワークスマシンを供給したとのこと。ビアッジは、恐らくこのレースより新型に乗り換えた(実況中は、あくまで「らしい」こととして語られた)。同様に、玉田にも03年型が与えられたらしいが、乗り味の違いから今回は従来型で継続したようだ。ちょっと余談。

その後、大きく順位変動が起こることもなく、レースは13周目へと突入。4位にカピロッシが単独走行するも、カメラに映し出されることはまったくない。チェカ、ベイリス、ジャック、エドワーズ、ヘイデンら5位以下の争いが見どころとなった。インからアグレッシブにジャックをパスするエドワーズの走りがアプリリアの上り調子を象徴する。

ここでカメラは、メルボルンヘアピンを抜けるロッシを横から映し出すが、前を走っていた筈のビアッジはいつのまにやら1,2秒ほどロッシの後ろを走っていた。1つ手前のシケインにて、ビアッジがミスを侵したようだ(ギアがニュートラルに入ってトラクションを失ったとのこと)。

ビアッジの前を行くロッシは、その後勢いづくかと思われた。がしかし、今回のビアッジはひと味違って粘っこい。新型投入からモチベーションが上がってきているんじゃないか? そんな風に思える良い走りっぷりだ。とはいえ、この2台の間にその後のドラマはなく、終始2秒前後の進退を繰り返しながら、ロッシの勝利にてレースを終えた。2位には勿論ビアッジ。3位にはトップから8秒遅れでセテがフィニッシュ。ビアッジの今後を期待できるレースであったと言える。

4位・5位には、カピロッシベイリスとそれぞれ単独走行にての結果を出した。今回、目立つところのなかったドゥカティ勢だが、逆を言えば殆ど危なげなく安定している。トップを追えないまでも、他の追随を許すほどでもなく、強かに速かった。

6位・7位は、チェカと芳賀。終盤の芳賀の走りが特に速かったが、チェカをパスするまでには届かなかったようだ。ともあれ、今後の芳賀には期待してみたいところを感じた。

8位のヘイデンも、最近バトルに絡むようになってきて、成長するタイプの若いライダーであることを実感させられた。オレが手のひらを返して応援出来る日が来ることを期待したい。


レース後の裁定はロッシの優勝を覆す。

宇川転倒後の、黄旗無視(2周目1コーナーでのカピロッシ追い越し)にて10秒加算のペナルティ、結果として3位降着となった。ロッシは「旗は(自分には)見えていなかった」とコメントしたが、裁定そのものに異を唱えるつもりもないらしい。ライダーの安全を考えればこそ、この裁定は正しいものだと思う。


毎度、様々な変化を試みる車載カメラの取り付け位置だが、今回は「チェカのブレーキペダルワーク」を捉えていた。見ていて楽しいかどうかはともかく、実は結構楽しみにしていたりする。

125cc

ドライコンディション。ダイジェスト放送。

結果から書くと、バルベラが初優勝。まだ16歳ですってよ。2位にはドヴィツォーゾ。3位にペルジーニ。

最終ラップ。ペドロサは、メルボルンヘアピンにて前車に詰まりつつ、インに寄せたところで後ろを走っていたペルジーニに弾き出されクラッシュした。ペドロサは怒っていたが、125ccらしい終盤のアクシデントだとも言える。

序盤速かったチェッキネロは、中盤にてスライドアウト。受け身の取り方が見事だった。再スタートして10位でフィニッシュ。

宇井は、予選で負った怪我の影響か、序盤にて早くも転倒リタイアとなった。得意としているコースだけに、極めて残念。東は13位。

適当ですいません。

250cc

ドライコンディション。ダイジェスト放送。

ニエト、ポッジャーリを制して今季初優勝を飾る。3位にはウエスト。序盤制すも、コースアウトのミスを侵したエリアスは4位でフィニッシュ。

フロントロー獲得の松戸はスタートで大きく失速。悔しい9位でレースを終えた。

もっと適当ですいません。