0マン / 手塚治虫

エラく慌しい漫画だったけれど、それも含めてとても面白かった。地球が実際ヤバイことになってしまった作品というのは、そうなる前に防ぐことをストーリー上の至上目的とするものよりも好きだなあ。取り返しの付かなくなった事態から先をどう生きていくか、みたいなやつで、前後の対比がまざまざとしていると更に好き。

あと、ヤモリ(槍+銛)という武器の設定が面白いというか、アクションゲーム向け。第一ボタンでヤモリの先っちょを射出(威力があるので壁もぶっ壊せるし、たぶんワイヤーアクションも可能)、第二ボタンでヤモリの先っちょに電熱(強いのでデメリットを考えると、水に浸かってると感電するとか)、第三ボタンでヤモリの先っちょが磁石化(弾丸も引っ付く)する。「主人公は、道具さえあればヤモリを簡単に作ってしまえる」というルールが存在するので、量産化も出来る方向で考えるとNPCに手渡して扱わせるというのも面白そうだ。乱戦するのに丁度良いものとして、「「替え玉」というコピーロボットを限定的な場面において量産できる」ルールも存在するので、今風の派手げなゲームとしても対応できる。探索や脱出を主とすることが多いので、3Dの方が面白かろうなあ。と思ったりしながら読んでみた。